未払いの購入者へ回収に行った時の怖い話【ネットショップ編】

支払う人

こんにちは!電脳せどらーミントです。

さて、今回は私が雑貨販売のネットショップをしていた頃のお話をしましょう。

今から10数年前、当時はネット通販が少しずつ一般的になってきたとはいえ、まだまだ先駆けだったので、今からは信じられないようなこともあったんです・・・

優しいお店「お支払いは後払い」

支払いは後払い

当時はクレジットカード決済を取り入れているネットショップがまだ少なかった時代です。

信販会社に申し込むのも大変でした。

そして何よりクレジットカード決済を導入したところで、ネットでカード決済を使う人は少数派でした。

ですのでほとんどのショップが支払い方法は「銀行振り込み」や「郵便振替」。
「お支払いを確認してから商品を発送します」という「代金先払い」の決済方法を取り入れていました。

やはり商品代金が回収できないと困るので当然の対応ですよね。

しかしそんな中、私のショップは大胆にも「代金後払い」でやっていました。

支払い方法は「郵便振替、コンビニ決済、銀行振り込み、代金引換」。支払い期限は商品到着後一週間以内。

しかも、振込手数料は無料(ショップ負担)です。
なんて優しい・・・(;;)

しかしちょくちょく支払い期限が過ぎても未払いの人がいるんですよね。

未払い金の回収方法は3ステップ

財布

支払い期限を守らず、未払いになっている人は結構いました(1割程度?)。

そんな人には下のような3つのステップで回収していました。

  1. 商品発送から10日を過ぎても未払いなら、まずメールでお知らせ。
  2. 商品発送から2週間を過ぎても未払いなら、電話でお知らせ。
  3. 商品発送から1ヶ月以上過ぎても未払いで、なおかつメールは返信無し。電話は留守。そんな人には、手紙でお知らせ。

1番のメールはよくある「お支払いが遅れていますよ」っていうヤツです。
「商品代金が未払いになっているようですが、お忘れではないでしょうか・・・?」みたいな内容ですね。
今でもそうですが、意外とメールを見ない人は多く、回収できるのは2~3割程度でした。

2番の電話は効果がありました。ほとんどの人が「うっかりミス」なので、すぐに代金を回収できました。
しかし取り立てのような電話を掛けるのは気が重く、好きな仕事ではありませんでしたが。

3番の手紙は、最初は優しい文面ですが、何通か送っても回収できない場合は、「このまま未払いが続くようであれば、少額訴訟を起こします。」といった少し重い内容にしました。

3番まで進む人も、たまにいました。さすがに実際に訴訟までいったことは無かったですがね。
名前をリストアップして、何度も手紙を送っていました。

電話や郵送でのお知らせは、取り立て詐欺に間違われたこともあります。
苦い経験・・・(涙)

何をやっても未払い・・・回収させない人

寝転がっている人

メールはスルー。電話を掛けても出ない。手紙もスルー。

そんな人がいました。

送った手紙は返送されてこないので、届いていることに間違いは無いようです。

少額商品ならまだしも、パーテーション(部屋の間仕切り)を購入されていて、2~3万円はしたと記憶しています。

住所を見ると、たまたまですが車で1時間以内で行ける場所・・・

当時3人でショップをやっていたのですが、発送を担当していた男性が、

よっしゃ。回収しに行ってきたろ!

と言うので、お願いすることになりました。

未払い金の回収に行ってきたぞ!

走る車

まず、回収に行く日時を購入者に手紙で知らせました。

一週間ほど待ちましたが、やはり反応がありません。
おそらく脅しだと思っているのでしょう。

そこでいよいよ回収に行くことに。

私は事務などの仕事があるので、自宅待機です。(本当は行きたかった(笑))

そしてその夜・・・

「どうやった?回収できた?」と聞くと、

楽勝やがな。取ってきたで~!

という返事が。

ヤッターーーーーー!!

未払い金回収の様子を聞いてみた

?マーク

しかしいったいどんな感じで回収したんだろう・・・?

ちょっと不安もあり、また、興味もあったので尋ねてみました。

彼の話によると・・・

まず、未払い購入者の住所近くに車を止めて、家を探してウロウロしていると近所の方に呼び止められたそうです。

以下、彼の話

↓↓↓ ↓↓↓

———————————————

近所の人「もしもし、どないされたんですか?(標準語では、「どうしたんですか?」の意味)」

「すんません、○○さんのお宅はどちらでしょう?」

近所の人「ああ、その家ならまっすぐ行って角を右に曲がったとこやわ。で、何の用事で?」

「借金取りですわ」

近所の人「あーーー!そうやないかと思った」

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↑↑↑ ↑↑↑

「そうやないかと思った」・・・ってどういうこと??
と、不審に思った私は、彼に聞いてみました。

「一体どんな格好して行ったの?」

「そりゃ、失礼の無いようにきちっとスーツで行ったがな。」

「えええええええっ!!それアカンやつやんー」

彼はスキンヘッドでガタイもでかいので、かなりやばい感じに見えたのでは・・・(汗)

聞くところによると、購入者の家に着いたら留守だったので玄関前で少し待っていたら、犬の散歩から帰ってきた彼女(購入者は女性の方でした)に会えたそうです。

「すんませーん。〇〇〇(ショップ名)のもんです。」

と言ったら、速攻で支払ってもらえたとか。

取り立て人

ほとんどの人はちゃんとしてる

それからほどなく、私たちのショップもクレジットカード決済を取り入れました。

すぐに人々も慣れてきて、今となってはカード決済無しのネットショップはありえないと思うほどです。

私が最初の数年をカード決済無しの後払いでやってみて感じたことは、

「少なくとも日本には悪い人って少ないね!」

ということです。

時々、期限が来ても未払いになる人がいましたが、99.9%が「うっかりミス」でした。

今はamazonで販売しているので、代金の回収で困ることはありません。

逆に、メルカリやヤフオクで仕入れる時にたまに困った人には出会いますが、それも悪質なのは1000人に一人の割合です。

ごく少数の話だからこそ、今回のようなネタを記事にするわけですから。

終わりに

インターネットをイメージした地球

今回はちょっと息抜きで、ネットショップの昔話を聞いていただきました。

日本でインターネットが一般的になってから約20年。
あっという間に駆け抜けて行きました。

ネットショップを始めた頃、近所に住んでいたプログロマーのおじさんに

「ネットで物売って金になるんか?」
と言われたのを今でも鮮明に覚えています。

まさかこんなに早く時代が進むとは夢にも思っていませんでした。

インターネットの世界もネットビジネスも、今後ますます形を変えながら成長していきそうです。

この先はどんな未来が待っているのか、本当に楽しみです!

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